Workレポ〜店主の言いたい放題〜

作業レポートをお届けします
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何故必要なのか?
最近、お客様とお話をしていてピックアップについて良く訊かれること。
ちょっと長くなるかもしれません。

その内容は・・・・・・・

 屬修發修皀團奪アップは必要なの?」
◆峅晋良要なの?」
「無くては駄目なの?」
ぁ屮僖奪轡屬肇▲ティブの違いは?」
ァ屮廛螢▲鵐廚辰堂拭、なんのために必要なの?」
Α崟犬硫擦辰峠个覆い痢」

こういったご質問をいただきます。

そして究極は、「私は素人だから理解出来ない!」
こう仰います。

いや〜 どこからご説明をしましょうか?

では初心に返って少し触れていきたいと思います。

こういったご質問なので出来るだけ専門的なお話しを避けながら書いてみたいと思います。
※出来なかったごめんなさい。 分からなかったら訊いてください・・・・

さて順番に書いてみましょう。

 屬修發修皀團奪アップは必要なの?」

基本的には、ギターは生の楽器です。
そういった意味合いではピックアップは不必要なものと言えます。
では何故必要なのか?
歴史としてはやはりバンドサウンドの中での利便性、電気楽器に混じって使用される
アコースティックギターではどうしても音量的に負けてしまいます。
そこでマイクロフォンを立てての集音と言う事になるのですが、マイクロフォンは目的とする
ギター以外の音も拾ってしまいます。
そしてギターを弾いている間はその場所から離れられなくなってしまうと言う欠点があります。
また最大の欠点は、サウンドがループを起こすことで発生してしまうハウリングという困った現象
がありますね。

これは様々な音を集音してしまうマイクロフォンが持つ最大のデメリットですね。
ピックアップはそういった現象から少しでも隔離し、目的のギターの音だけを拾い
拡声をするという目的で開発されました。
凄く単純な目的だったんですね。

サドルの下に内蔵し、弦の振動のみを拾うアンダーサドルピエゾ、サウンドホールに取り付け
エレキギターと同じ原理で弦の振動の磁気振動を利用するマグネティックピックアップ、
そして70年代から80年代に人気が出たバーカスベリーを代表するボディコンタクトピエゾ
などなど、様々なピックアップが登場することになりました。

特にバーカスベリーなどはギターの改造をしなくても良く、ブリッジの端に粘土で貼り付けて
ケーブルをテープで固定して使用していたフォークミュージシャンをみて良く真似をしたものです。

そのあとガムテープの跡が残って泣いたりもしました・・・・・・

しかしそのサウンドは本当にしゃりしゃりで電話機の通話音よりも酷い物でしたが
バンドサウンドの中でのアコースティックギターの弦の音がするという観点から見れば
それは画期的なものと言えました。

ただどうしてもギターのサウンドと言うよりは弦の音が主体と言え、どんなギターを持ってきても
似たり寄ったり、ただアコースティックギターっぽい音が大きな音で出せると言うものでしかありませんので
必要悪、しょうが無いから使うと言うところが原点と言えますね。

さらには使うステージが自分自信にとってあるのか、それが必要なのかが一番大きな要素
となるでしょう。

そのステージが無ければ無用の長物です。
しかし昨今のピックアップを駆使したサウンドをメインとするプレイヤーが増えてきたことから
その必要性は徐々に変化しつつあります。

あの人と同じ音が出したい、再現して楽しみたい。
発表の場は無いけれど同じサウンドを楽しみたいと言う事だけでもピックアップの必要性が少し
高くなってきました。

楽器としては生の音が好きなんだけど、再現を行う為には必要であると言うのも一つのきっかけではあるかもしれません。
ただし、基本は生の楽器であると言う事を念頭にそれが必要かどうかを判断して見て下さい。


◆峅晋良要なの?」
これも一番の答えとダブりますが、ただギターの音を大きくしたいと考えるのか、エレクトリックサウンドが
どう必要なのかでその必要性が変わります。

基本は無くてもOK、しかしそのサウンドが必要であれば付けていけば良いと考えています。

「無くては駄目なの?」
無くてもOKです!

ただ、いざライブなどの発表の場になると、マイクを立ててと言う事になるのですが、その場合
やはりマイクをきちんと使えるPAさんに当たるかどうかで、そこで音の品質が左右されてしまいます。
どの場所でも有る程度安定した音を聞かせたいと言うことでは、あっても良いと言えるかと思います。

でもちゃんとマイクが使える所であれば、やっぱりその方が音の再現性は高いといえますので
必ず必要かどうかは、それ次第と言えそうです。

但し、押尾コータローサウンドのようにボディをヒッティングするサウンドではやっぱり無いと出せない音が
存在するのも事実なので、どういった音楽を演奏するのかで判断すると良いかと思います。


ぁ屮僖奪轡屬肇▲ティブの違いは?」

これは本当に良く訊かれます。
少し語弊はあるのですが、全くピックアップに対して知識の無い場合は
かいつまんで説明するのに、ご説明に先立ち、先ずはギターの中に電池があるかないか
と言う事を言います。
知っている人から見れば「ばかにしてんのか?」と言われそうですが、知らない人から見れば
それでも難しいと感じるのです。
こう言うと「電池が入ってるとどうなるの?」というご質問がかえってきます。

ここでどうしてもプリアンプのお話しをしなくてはいけなくなります。
プリアンプについては次の項目でお話ししますが、先ずはかいつまんで。

ピックアップには電源の必要とせずギターから拾った音をそのままダイレクトに出力する
パッシブ型のピックアップ、それに対し一旦取得した信号を、増幅回路を用いて信号を
大きく増幅して出力をするアクティブタイプの製品があります。

それぞれにメリット、デメリットがありご自身の使い方で選ぶことが出来ます。

パッシブタイプは電池を用いず全く信号を増幅しないため取り付けや取り扱いは
簡単である反面、増幅をしないことでのデメリット詰まり雑音に弱いというデメリットが
あります。
その為にギターからのケーブルの長さを長くすると、ただでさえ小さな信号に雑音が乗りやすく
綺麗な信号が使えないと言う事にもなります。

また使用するピックアップによっては、ピックアップの中に使用しているピックアップ素子
の抵抗値によって、音がそのまま鳴らないということが起こることがあります。

それに対してアクティブタイプのピックアップでは、パッシブ型で起こる雑音に弱いというデメリットを
解消することが出来ます。
要はピックアップが拾った信号が雑音に影響される前に雑音の影響がでない信号の大きさに
増幅してからギターの外に出力することが出来ます。
その為雑音に影響されず長いケーブルを使用出来るというメリットがあります。

だったらアクティブの方が良いよね〜 っとなるのですが、そこにはデメリットもあります。
それはギターの中には、ピックアップ本体の他バッテリー(電池)や信号を増幅する増幅回路
いわゆるプリアンプを取り付けなくてはなりません。
それは少なからずギターの振動を妨げる要因にもなる物です。
さらには沢山の信号のやり取りをする、ケーブルもギターの中に配線をする必要が
ありますので、きちんと取り付けをしないとギターの中に配線がとぐろを巻いているという事例も
少なくありません。
最悪なのはケーブルなどがギターのボディに触れてしまい雑音を出してしまうこともありますので
それは一つのデメリットと言えます。

ではパッシブタイプにはメリットが無いのか?
いいえそんな事はありません。
パッシブタイプには構造がシンプルであるために配線によるトラブルの要素が少ない、
ギターの中に重量物を取り付ける必要が無い、煩わしい電池交換が無いと言うメリットもあります。
しかしながら最大の欠点はそのままの出力ではちゃんとした音がでない、と言う事で、ギターの外側に
増幅回路いわゆるプリアンプをおくことが必要になってきます。

ではここで次の質問。

ァ屮廛螢▲鵐廚辰堂拭、なんのために必要なの?」

多分多くの皆さんが感じている部分では無いかと思います。
アクティブタイプならわざわざ外部プリアンプなんて必要がありません。
では何故この様な製品が多数あるのでしょうか?
アンフィニでも来年から発売予定の超弩級のプリアンプをリリースしますが
こんな高い物なんて必要あるの?
難しそうで分け分かんないし〜

とかなり訊かれます。

パッシブタイプのメリットは上で書きましたが、欠点であるそのままではちゃんとした音が出ない
と言う部分が重要で、ピックアップにはそれぞれ特性があります。
その特性は音量であったり、抵抗値(インピーダンス)であったりと様々な要素があります。

アクティブタイプの製品では外部プリアンプで行っていることを出来るだけコンパクトに
まとめ上げてシンプルに増幅だけをする物から、トーンコントロールなどの調整機能を
持たせたものなど様々な物がありますのでアクティブを選べば基本的には必要がありません。

でもこれだけ多くの製品があるのはやはりその音のためと言う事ですね。

アクティブタイプではそれぞれ専用設計のピックアップ本体と、プリアンプを組み合わせることで
一つの製品として成り立ちますが、その欠点としては基本的に決まった組み合わせでしか無いと言うこと。

言い換えればその決まったキャラクターがサウンドになると言う事になります。
そしてそのキャラクターは将来的にも原則として変えることは出来ません。
原則的にと言うのは伝記知識がある方であれば改造などで組み合わせを変えることも出来ますが
手間と暇とお金がかかります。

それに対して外部プリアンプを使用する場合は、多少の相性は出ますが、自由に組み合わせを変えて
サウンドを変化させることも出来ると言う事です。

言い換えれば予算によってどんどんとアップグレードしていくことがたやすいと言う事
そこには改造も基本的に必要なく、ステージやジャンルによってそのサウンドを変えると言うことも出来ます。

でもノイズの問題は?
はい、ここは一番大きな要素ではありますが、5m以下の長さぐらいであれば、もちろん変化はありますが
使用するシールドなどのケーブルによってある程度防ぐことが出来るので、そのデメリットよりも
サウンド面でのメリットがあると考えています。

ちょっと前置きが長くなりましたね。

ではプリアンプって何?なんのために必要なの?

プリアンプはピックアップが拾った不安定な信号を整えて、その信号をミキサー等のオーディオ装置で
扱えるように信号を増幅する装置です。

この機能はアクティブタイプと同じ働きをしますが、最大のメリットはその大きさ故に
内蔵型では使えない高音質のパーツを使用することが出来ると言う点です。

さらにはその音を調整する機能を付加することで、ピックアップから出力された音を
聞きやすい音質、音色に調整してあげることが出来る様になります。

もちろんギター内蔵のアクティブタイプのピックアップでもそれらは出来るのですが
やはり調整の幅と、音の質が格段に違います。

そういった部分から、とにかく取り扱いが簡単で気軽に使えるピックアップでは
アクティブタイプが使いやすく、少し気を遣い面倒ですがサウンドの作りやすさと
そのクオリティーを考えるとパッシブ型が使いやすいと言えます。

そしてピックアップの信号の形態からパッシブ型のピックアップには「必ず」
プリアンプが必要であると言うことが言えます。
特にピエゾ素子を使用したピックアップは、インピーダンスいわゆる抵抗値が高く
インピーダンスの低い機器に接続をすると音そのものが変化をしてしまい、本来の
音が出ないという欠点を持ちます。
もちろん無くても音そのものは出ます。
しかしただ出るだけです。
プリアンプはこのインピーダンスを変換、修正し音を整えるためには絶対に無くては
いけない物です。

そしてもう一つの使い方としてはアクティブタイプのピックアップに、外部プリアンプ
と言う方法。

ここは少しだけ注意点があります。
それは使用するプリアンプの使用出来る範囲が、パッシブピックアップだけでは無く
増幅された信号にも対応が出来るかどうか。
単純に使うだけならどの製品も使えます、ただ使えると言うことと、良い音がすると言うことは
別の話で、対応が出来るかどうかが重要です。

これは少し複雑は部分がありますのでまた別の機会でお話ししましょう。


Α崟犬硫擦辰峠个覆い痢」

そしてこれは永遠の課題です。
ピックアップが嫌いな方の意見には必ずこの言葉が出てきます。

マイクロフォン以外の全てのピックアップはギターの「振動」を電気信号に変換し
オーディオ信号として取り出します。
その為本来の空気による振動、伝達を無視した信号ですので、どんなに頑張っても
「生の音は出ません」。

でもピックアップを開発する人たちは出来るだけ生のニュアンスを出そうと日々開発を
していますが、生の音が本当必要かと考えたときに、そのステージを想像してみて下さい。

自宅や狭い空間でギターのサウンドがそのまま聞こえる場所であればピックアップそのものは
全く必要が無いと言うことが出来ます。

では何故、ピックアップが存在するか? 生の音が出ないのが分かってて使用するか?
最も難しい疑問です。

疑問を呈する多くの方は特に「ナチュラル」と言う表現に対し嫌悪を抱くことが多いです、
ナチュラル=生の音というとらえ方がやはり根幹になっているからだと思います。

当然ですね。

やはり生の音がそのまま大きくなればそれに越したことはありません。
でも上に述べたように主となる信号の形態が違いますから絶対に生の音が出ることは
あり得ないです。

では何故ナチュラルという表現を使うのか?
少し考え方を変えてみて下さい。

生100%を基本にするとどんなピックアップも許せなくなります。
ピックアップが目指す物は、その楽器のニュアンス、雰囲気、空気感等々
そのものでは無くその特長を生かす事を主体としています。

ナチュラルと言われる物の多くは例えばサウンドバランス、ギターの生の状態が持つ
例えば低域よりのバランス、高域よりのバランス、膨らみのあるバランス、硬いバランス
ふんわりとしたバランス、近々したバランス。

そういった固有の特長を出来るだけ崩さずバランスさせて取り出すことが出来る物を指して
いると考えています。

生のサウンドを求めるとマイクロフォン以外では再現性がありませんので、その部分を
ほんの少し理解していただくとピックアップに対する考え方が少しだけ変わってきて
貰えるのでは無いかと思います。

もちろんピックアップによってはとっても支配力の強い物もあります、どんなギターに付けても
安定はするが同じ傾向の音がする物、ギターの個性や欠点もそのまま出してしまう物など様々です

大別すると、サドルの下に取り付けるインブリッジピエゾは、支配力が強く
弦の振動をダイレクトにエネルギーとして出力をしますのでメーカーごとの色が強く出やすい傾向になりますね。
またその構造によってギターボディの鳴り方を表現する物もあり、そういったタイプもまたナチュラル系に分類
されることが多いです、

マグネティックピックアップは、その構造上スティール弦の磁気信号を電気エネルギー比変換して
出力をしますので、エレキギターに近いサウンドになります。

そしてアンフィニでも主力にしているボディコンタクトピックアップは、アンフィニに限らずですが
最もボディの特長を出します。
生でキンキンと鳴るボディはキンキンと、ボンボンと鳴るボディはボンボンと、堅く締まったボディは
堅く締まった音を。
良くキンキンと鳴る音がする場合ほぼ100%ピックアップのせいにされてしまうことが多いのですが
そういった場合はギターの生のサウンドがキンキンと鳴りやすいことが殆どです。
逆に膨らむようになるボディではやはりピックアップの音も膨らみます。
ただこれは限界はありますが取りつけの位置などで若干の補正が可能です。
しかし大きく補正をしてしまうとギターの持つボディ特性から離れた音にもなってしまう
事がありますのでとても難しい部分です。

結構な確率でボディの音と違う音を求められることもあります。
それはそれで可能ですが、生の音を求めながらも相反するご希望が出ることもあるのが
ピックアップの面白く難しい部分でもあります。

欠点としてはピエゾ素子の共振周波数の特性からどうしても重低域の再現性に劣りますので
アンフィニを始め多くの場合はその重低音を補うためにマグネティックピックアップとの
デュアルシステムを構築することが多くあります。

うまくセッティングすれば最も生のボディなりに近いサウンドが得られると言うメリットもありますので
上手く選んで自分の必要なサウンドに対して適したピックアップを選んでいただければと思います。

かなりの長文になりましたが、お付き合いいただき有り難うございます。
でもまだまだ書き切れませんでした。
文章も思いつくまま書きましたので分かりにくかったらごめんなさい。
でもなんか、考え方のきっかけになってくれればと思いますので、
また新たなご質問やお話しを伺って、続きを書いていきたいと思います。

生音の再現、これもまた一つの夢だなぁ〜

頑張ろう!




 
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