Workレポ〜店主の言いたい放題〜

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ピックアップ選択の考え方など!
しばらく間が空いてしまいました・・・・ すみません。 

そろそろ秋の気配が漂って来ましたが、まだまだ熱いですね。
最近はFaceBookの方に日々の作業状況などを上げていますので、是非ご覧下さいね!

https://www.facebook.com/profile.php?id=100004747501996

さて今月も沢山のピックアップの取り付けを行っておりますが、ご質問も
多いのでここで整理したいと思います。

ピックアップにはそれぞれ適材適所、ジャンルによっても沢山の選択肢があります。
アンフィニでは主にコンタクトピックアップを中心にシステムを構築することが
多いのですが、コンタクトピックアップはギターの響きをかなりの次元で忠実に
取り出すことが出来る反面、生っぽい響きはバンドものには不向きという欠点も
持ち合わせています。

生のギターのサウンドはバンドものではドラムやベースなどの低音楽器の
響きが合わさると聞こえにくくなる「マスキング」と言う現象に邪魔をされてしまう
事が多くあります。

多くの方は出来るだけ「生の響き」をと希望されますが、使用する形態によっては
逆効果になってしまうと言うこともあります。

確かにマイクで拾ったギターのサウンドは素晴らしくそのサウンドに憧れる気持ちは
分かります。

でもそれに拘るあまりバンドの中でギターのサウンドが聞こえなくなってしまう
というのは本末転倒。

こういった場合では生のサウンドでは無いですが敢えて音が変わってしまった方が
その存在を示すことが出来ます。

一般的に言うところのエレアコはそういう形では適したギターですね。

確かにギター単体で見ると結構特徴的なと言うか特有なサウンドであることが多く
生の音がしないと結構批判的な意見も多く聞こえます。

でもバンド物の中では、例えばマーチンのD-28の音が欲しいと言うよりも
様々な楽器の渦の中でアコギのギターの音が明確に聞こえてくると言う
大きいサウンドの中でアコースティックギターという大きなくくりの
サウンドがキッチリと聞こえてくる事の方が大切であることが多くあります。

聞こえなくなってしまう生の音よりもちゃんと聞こえるアコギの音の方が
使いやすいんですね。
そういったことから使う編成やシチュエーションによって考えも少し
変えていくとベストなサウンドが求めやすくなります。

しかしそうでは無く小編成、ソロギターと編成が少なくなるにしたがって
きちんとしたギターのサウンドが欲しくなると言うのは必然的と言えます。

そういった向きでは、支配力の少ないピックアップを上手く選択していくという方向に
変わってきます。

では支配力の少ないピックアップとは何でしょう?

支配力とはその製品が持つ特有のサウンドキャラクター
例えば一般的なアンダーサドル(インブリッジ)タイプのピックアップでは
弦からの振動をサドルを介して触接受け取ります。
その為ボディの形態、ボディの振動はあまり関係なく、ピックアップの特性に
依存したサウンドになります。

アンダーサドルの特徴としては、ぷりぷりっとしたゴム臭いようなサウンドが
特徴ですが、ボディの影響を受けにくいためハウリングマージンが高いという
大きなメリットがあります。
しかしデメリットとしてはサドルとボディの間にピックアップというクッションを
挟み込むことになるため、弦の振動はピックアップという壁を通して伝わることに
なりますので、どうしても生のギターのサウンドが変化してしまいます。
しかも取り付け方が適正で無いと、生のサウンドだけでは無く弦の出力が
ばらついてしまったりとラインのサウンドまでもが崩壊してしまいます。

実はこのアンダーサドル、簡単に取り付けができる反面ちゃんと取り付けを
行おうとするととても難しい面もありますのできちんとした取り付けが出来る
ショップで取り付けをすることをお勧めします。

次はサウンドホールに取り付けるマグネティックピックアップ。

このタイプはエレキギターでもお馴染みのタイプです。
ギターを加工すること無く気軽に脱着が出来る物も多数あり、ギターへ傷を
付けたくないということで選択されるパターンも多いピックアップです。

マグネティックピックアップはその構造上弦という金属素材の磁気信号を
メインにサウンドを作りますので、非常に安定した出力が得られるのと
弦へのタッチノイズや雑音が出にくいという特徴があります。

ただ最大のデメリットとしてはやはりエレキギターっぽいサウンドになって
しまいやすいと言う事ですね。
またサウンドホールの位置やサウンドホールの大きさにより前後位置が変化することで
同じピックアップであっても使用するギターによってはトーンが変化してしまう
と言う現象も起こってしまいます。

よくこんな大きい物を付けると生のサウンドが変わってしまうから付けない
と言うお客様も多いのですが、このピックアップを使いステージで生のサウンドが
本当に必要かと言う事を前提に感上げるとそのデメリットは考えなくても
良いとも言えます。
また簡単に脱着が出来ると言うことから生のサウンドが欲しいときには取り外せば
良いと言う事もありますね。

またマグネティックにはシングルコイルとハムバッキングタイプが有りサウンド面では
シングルコイルの方が自然な音が得やすいという面もありますが、グランドノイズが発生
しやすいので、多くの場合にはハムバッキングタイプを主に選択されますね。

ただ使いやすさとサウンドの安定さから好んで使用している方も多く、以前あるプロの
方とのお話しの中で、その方はFishmanのレアアースをメインに使用されています。

「レアアースが最高の音だとは考えてはいない、他にも素晴らしいサウンドの
ピックアップがあることは知っているけれども、自分の創り出すバンドのサウンドの
中では使いやすくギターのサウンドが引き立ちトータルサウンドとして聴いてみて
最も適しているんだよ。」

というお話しがとても印象的でした。

自分が良いと言うよりリスナーサイドにたったサウンドメイキングを考えての選択
と言う事で納得させられたお話しでありました。

そしてアンフィニでもお勧めしているコンタクトピックアップ。
実は一番難しいピックアップであります。

ソロギターが台頭してからとても需要の多いピックアップで、ギター自体の振動を
サウンドに変えるという特徴から、出来るだけギターの生のサウンドに忠実な音を
と言うプレイヤーには人気です。

ただこのピックアップも万能ではありません。
ギターのボディの癖がそのまま出てしまうため、不快な共振やデッドポイント、
ウルフトーンのポイントが有る場合は、そういった欠点もそのまま引き出してしまう
と言うデメリットもあります。

また反応の良さからストロークなどの強い信号が入ると受けきれずに飽和しやすいという
欠点もあります。

ただこれらの欠点はギターの特徴をつかんでおくことで工夫することが出来ます。

ある程度のしっかりした低域も引き出すことが出来ます。
但しギターのボディ振動を元とする部分からハウリングには弱いという部分も
ありますのでここが取り付けには大変神経を使う部分でもあります。

逆に言えばハウリングのおきにくいポイントは振動しにくいポイントでも有りますので
エネルギーが少ない状態となりますので本来の鳴りのポイントでは無い場合も有ります。

特に素子むき出しで使用する場合はそういった欠点もむき出しになりますので、ご自分で
取り付けを行う場合は結構難しいポイントとなりますね。


またコンタクトピックアップはギターの鳴りがよければ良いほどなり自体も
良くなります。

良くピックアップを取り付けするギターは何が良いですか?
適当なギターを買って付けた方が良いのでしょうか?

とご質問されることが多いのですが、その場合私は最もお気に入りの
メインギターに取り付けをお勧めします。

それが最もピックアップの性能を発揮出来るからと考えています。

もちろんメインギターへの加工はしたくないと考えることもありますので
無理強いでも何でも無いのですがやはり良いサウンドを体感していただきたいと言う事で
その様にお勧めしています。

なお何度か書いていますが、アンフィニのオリジナルピックアップはギター
一つ一つに合わせて製作取り付けをするワンオフのピックアップです。
貴方の持つ貴方のギターにだけ合わせて製作して取り付けを行います。

そしてギターは日々成長をして行くと共にサウンドも変化していきます。
その時には是非お声をおかけ下さい。
その時々に合わせて取り付けの位置調整、場合によっては再製作を行い
再セッティングをいたします。
それらの作業は一切無償で行います。

※素材の変更やピックアップの構造を変更したアップグレード品の場合は
アップグレード費用がかかる場合が有ります。

これは常に良いサウンドでギターを演奏していただきたいと言う事でアンフィニを
続けていく限り行うサービスです。

オリジナルコンタクトピックアップの取り付け費用¥42,000(税込み)にはこれらの
サービスを含めた価格です。
演奏スタイルの変化やサウンドの指向が変化した場合など是非声をかけて下さい。
ご一緒にサウンドを作り上げていければと思います。


最後に自分自身が行っている演奏スタイルを見詰めて適したピックアップの選択の
お手伝いが出来ればと思いますので、是非ご相談下さい。



| 雑学編 | 12:39 | - | trackbacks(0) |
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