Workレポ〜店主の言いたい放題〜

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こんな事もあるんだ!
 今日はちょっと変わったトラブルの事例を一つ

先日お預かりしたマーチンのギターでチューンナップが目的だったのですが
チェックしているうちに裏板全体のブレイシングが剥がれていることに気付きました。

裏板全てのブレイシングがほぼ規程に、しかもセンター部分を中心に剥がれてしまうと言うのは
余りありません。

取りあえずお客様のご報告しリペアの方は行ったのですが、さてお返ししようとしてケース
にしまおうとしたときにふと見ると、なんだろう、ギターがふわふわとして奥まで入りません。

マーチンのブルーケースは個体差もあって奥まで入りにくいケースがあることは経験上
分かってはいるのですがちょっと様子が違います。

少し押してみるとプヨッとした感触でギターが収まります。

なぜ? う〜ん  ギターを取り出してよく見るとなんか違和感が・・・・・

げっ、ケースの底がまん丸に膨らんでいます。


お客様にご協力いただき写真を撮ってみました。

少しわかりにくいです。


膨らんでいる部分にコインをおいて撮影してくださいました。


真ん中が膨らんでいるのが分かります。

そうこれがブレイシングを剥がしてしまった犯人なのです。

少し強く押すと中に空気が入り込み膨張しています。
原因は不明なのですがかなりの圧がかかっているためエアクッションの様にギターの裏板全体を
圧迫してしまったのです。

店主も長い経験の中でこんな状態のケースは初めてです。
トランクなどの熱で外装が曲がった様なケースは結構見ているのですが内側が膨張している
様な状態は初めてです。

でもこれを期にブルケースを始めマーチンの旧型のモールドケースは気をつけておかないと
恐いかも、と思っています。

古いケースをお持ちのユーザー様は是非念のためチェックをしてみてください。

大きな事故になる前に。

あとこれは店主の思い込みと考えに基づいた物ですがマーチンの70年代や80年代に使用
されていたモールドケースは移動を伴わない「保管」には余り支障はありませんが。
こと移動については少し難があると考えています。

このケースの内装に使用されている素材は、周囲が発泡スチロール製で意外と硬く
ショックを吸収しきれません。
その為うっかり倒したり落としたりすると意外に大きなダメージがギターに
及んでしまうことがあります。
その為家庭での保管用には良いですが移動などを行う際はクッション性のあるギターケース
を使用するようにした方が良いのでは無いかと考えています。

いろいろと試した結果では転倒、落下については最もハードケースが破損の度合いが高く
重度の壊れ方をすることがありますが圧力については断然強い事が言えます。

それに対して軽量なギグバッグ(リッターやナスカケース)はクッションが柔らかく
ショック吸収性が高いのと軽量なため転倒、落下には逆に強い特徴があります。
その反面じわっとした圧力には大変弱いので満員電車などでの移動には注意が必要です。

もちろん硬く重量があっても内装の吸収性の高いケースもありますので絶対ではありませんが
やっぱりかなり高い物となってしまいますね。

そういった特性を理解しながら上手くケースをチョイスして大切なギターを守ってあげて
下さいね。

またこの場をお借りしてこの報告について多くのユーザー様への注意喚起、情報となればと
快くご協力いただきましたお客様に感謝いたします。


| リペア・カスタマイズ編 | 00:43 | - | trackbacks(0) |
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