Workレポ〜店主の言いたい放題〜

作業レポートをお届けします
今更ですが、ピックアップにおける、アンフィニのこだわり

最近改めてご質問が多いことに気がついたので

おさらいがてら、アンフィニにおけるピックアップへのこだわりとパッシブとアクティブの

メリットデメリットを少し書いて見ようかと。

 

まず先にお断りをしておきますが、これは他社様を批判したり

誹謗する者では無いと言うこと、純粋に比較という面で他社名を

出すこともありますがあくまでも違いを表すために行っている

と言うことをまず始めにお断りしておきます。

またその違いにおいても優劣の比較ではなく形式の比較で有ると言うことも

お断りしておきます。

 

さてソロギターにおけるピックアップではボディへの貼り付け

コンタクトピックアップとサンライズなどのマグネティック

ピックアップを組み合わせたデュアルピックアップという形態が

現在の所主流となっています。

 

このデュアルピックアップは皆さんご存じの通りM-Factoryさんが

日本におけるピックアップの土台を作り上げたと言っても過言では

ないですね。

 

そしてアクティブタイプの最高峰の代表格でもあります。

 

これは勿論店主の解釈に基づく部分ですが、アクティブタイプの

最大のメリットは対ノイズ特性、音圧、音の近さなど多くのメリットが

有りますね。

 

皆さんご存じの通りピエゾの素子はインピーダンスが高く、出力が小さい

そして最大の欠点はノイズに弱い。

これだけを書くと欠点だらけで身も蓋もないのですが、なぜそんな素子を

使うのか。

 

まあ簡単に言えば、単純な構造で、加工性も良くギターという楽器の

信号をピックアップするには持ってこいの素子だから。

ピエゾ素子は振動ではなく実は折れ曲がることで電力を発生する素子

なので、素子をボディに貼り付けることでボディに起こる曲がりを

利用しているわけですね。

振動も突きつけるとたわみ(曲がり)の集合体ですから

結果としては振動と言っても良いですね。

ただ曲がりが弱いと出力は小さく曲がりが大きいと出力は上がります。

なので良くなる楽器ほどピエゾ素子の音は大きくなってきます。

実はそれが苦労の元ではあるのですが・・・・

 

それを前提に、いい音を目指そうと思ったらそれ相応の工夫が必要です。

 

で、なぜアクティブが優れているかと言えば、先に書いたように

ピエゾ素子はノイズに弱い。

ノイズの影響を受けた低出力の信号をアンプで増幅すると、影響を受けた

ノイズごと増幅してしまうことになります。

そして高いインピーダンスも同様にノイズの影響を受けやすい。

これも同様に下手をするとノイズまみれの信号を増幅しかねない。

そこでアクティブ。

要はノイズにまみれる前の信号をノイズに強い信号に置き換えてしまうと言う事

ですね。

 

ピエゾ素子の高いインピーダンスを低くし、ノイズに強い大きな信号ゲインに

してあげる。

文章で書くと難しいですが、例えばピエゾ素子のゲインが1だと仮定した場合に

それにつきまとうノイズゲインがこれまた1だとします。

これを10まで増幅すると、ノイズも10になります。

と言うことは比率が1:1のまま音が大きくなるのでノイズ自体も大きく聞こえて

くるわけですね。

これをアクティブでは同じ1の信号をノイズが来る前に10にしてしまう、そこに仮に

1のノイズが乗ってもノイズと信号の比率は10:1となり、信号に対してノイズは

1/10になるわけですね。

だから相対的にノイズに強いと言う表現になります。

 

これが最大のメリット。

 

ではなぜパッシブピックアップが存在するのか。

 

それは設置が手軽で複雑な内部配線が不要だからと言うことがあります。

例外としてM-factoryのように完璧にコンポーネンツ化されていて、複雑な配線も

無いと言うシステムもあるので必ずしも配線が少ないと言う事がメリットではないですね。

ただ費用的には安価に仕上がるという部分と、フォンジャックによる出力は

手軽な運用という点でメリットがあると考えています。

 

またノイズに弱いと強調している部分も、100%完璧では無いにしても

充分耐えうる作りにしていくことが出来るので、アンフィニではパッシブの

限界に挑戦したいという面もあって拘っています。

 

あとアクティブの最大級に尊敬する製品もあるので、そこには手を出さないと言う事も

誓った部分ではありますね。

これは自分としての心の取り決めです。

 

また配線がごちゃごちゃするのはいやなので、配線は集中管理を行う為

エンドピンジャック一体のアルミケースにまとめています。

この方式は10年前からのアンフィニのピックアップ発売当時から変わらない

方式です。

 

特にコンタクトピエゾはボディの打音なども顕著に拾ってしまうため

配線がボディに当たってもそのノイズが混入してしまいます。

その為ボディからは出来るだけ全ての配線をを離して設置する事も

必要になっています。

 

最近はこの形も多く見られてきていますが使い勝手としても良い

と考えています。

 

さらにマイクフォニック現象を低減させる工夫など、随所に技術が

詰まっています。

 

因みにコンタクト膜のリードワイヤーも特注品で100m当たり15万円ほどします。

これも何度も試作を行い採用した、最大のこだわりワイヤー。

組み上げのハンダもこだわり、ケース内部配線に至っても測定とヒヤリングにより

こだわり抜いています。

全てが計算されています。

 

 

またこの様なボックスかをした点にもメリットはあります。

内部配線自体はそうそう破損することはな無いのですが、ジャックの破損は

使用頻度により起こりえますので、そう言った際にもこの様なモジュール化

をしていることで容易にアッセンブリとして交換を行うことが容易に出来ます。

また補強材であるエンドブロック上に取り付けが可能であることもメリットとしては

大きいですね。

 

結果として脱着が容易なのでこれはメンテナンス対策でもあります。

 

そしてアンフィニがパッシブ型を採用する最大のこだわりは、おそらくは批判が出るかもしれません。

しかしどうしても拘りたかった部分それは音の濁り。

アクティブの良さを認識、理解しつつも、抵抗、コンデンサーに振動を

加えるとどうしてもほんのわずか、音に濁りが出てしまう。

 

実は今回、デモルームのモニタースピーカーにパッシブタイプを選んだのには

その部分にスポットを当てて見た結果なんですね。

スピーカーという大きな信号を出力する筐体にパワーアンプを背負う。

スピーカーケーブルやマッチングなどの煩わしさから解放してくれる

素晴らしいシステムであることは当然なのですが、リファレンスとして使用するならば

と言う考えを巡らせたときに原点に立ち返ろうと言う事で今回はセパレート化

小さなこだわりですがやってみました。

 

結果としては1枚ベールを剥いだ感じ。 まあ手前勝手な感想ですが・・・

 

ということで、どんなに優れた回路であったとしても、振動による音の濁りからは

なかなか逃げられない。

勿論気にならないかもしれません、分からないかもしれません。

そこは勿論反論もあるかもしれませんが、これはアンフィニのそして店主個人としてのこだわり

であると共にR-Zero開発の要、魂でもあります。

 

全てにおいて味付けを加えたく無いという目標にはどうしてもここに拘りたかったんですね。

 

昨年行ったセミナーでもこの部分の話しをしたのですが、なかなか上手くお伝えできずに

結果としてアクティブは「ノイズが出る」と言ってたよって広まってしまったと言うことも

後に知るところでした。

 

なのでここで訂正して「濁り」と覚えておいてくださいね。

 

少し横道にそれましたが、もう一つは電源が必要。

M-Factoryを除いては電源の搭載も必要ですね。

店主は電池を搭載するのは過去のトラウマで避けたいので電池が要らないこともパッシブを

選んだ要因の一つと言えます。

 

とにかく思いもの不要な者を載せたくない、手軽であること、コストパフォーマンスが高いこと

等々いろいろとあります。

 

そしてアンフィニのコンタクトピックアップ最大の特徴は、ワンオフであること。

ギターに合わせて全てが手作り、全てが専用。

 

作り置きは出来ません。

 

そしてメンテナンスはずっと。

 

ここも最近模倣されてきましたが、そこは頑張って違うことを行います。

 

ただし前提条件はあります。

その条件はファーストオーナーが所有するギターであること。

なぜならばその人のタッチ、その人に合わせてのセッティングであるから。

その人が弾いてそのギターの音が出来るだけ再現されるように取り付ける。

その為セカンドオーナー様については大変申し訳御座いませんが、ほんの少し

セッティング費用を頂戴いたしますので、ご了承ください。

 

そして目指すサウンドは、生を「演出」するのでは無く「生」を目指す。

単純明快です。

 

「生っぽい」「生のようだ」「マイクで録ったような」ではなく目指すのは「生」。

勿論ここが一番難しい事で生半可では行かない部分。

なのでこれは理想、目標。

大きな口を叩くようですが妥協せずにそれを目指すことで近づけると考えています。

 

だからアンフィニでは再生環境、録音環境、測定環境の全てに拘ります。

機材も耳も全てをニュートラルにし先入観を持たずにセッティングを行う事

を目指して環境を構築しています。

 

だから、音が良いと言われるよりも、「なんか普通」って言われると素直に

うれしい。

 

それだけこだわり抜いたアンフィニオリジナルコンタクトピックアップ

価格は取りつけ工賃の一切を含んだ価格で¥40,000+税

ベースアシストタイプのBACNT(バカント)モデルが¥50,000+税

高いと言えば高い、しかしこだわりを詰め込んだ結果としては・・・・

と言う事で是非ご検討いただきたい部分です。

 

それからあと一つ、前にも書いたことですが、ピックアップはタッチの弱さをカバーできるか?

 

それは否。

 

ノイズのお話しと一緒で、弱いタッチのプレイヤーの場合必然的に、アンプなどでの

増幅度は大きくなります。

そこで爪の音がかりかりと気になるプレイヤーさんの演奏だと爪の当たる音までも

大きく増幅されてしまうことになるのですね。

だから実音よりも爪がこすれるシャリシャリとしたノイズが気になりやすくなる。

 

実際爪が当たるときの音は、上手い下手関係なく強弱はあれど出てしまうノイズ

の一つなので、先ずはノイズに負けないしっかりとしたタッチで弾くと言うこと。

そうすれば爪のタッチノイズよりもインパクトの音がしっかりと出て来ますので

アンプで増幅する度合いが少なくなりますので、ノイズよりも実音をしっかりと

弾く練習を行ってください。

これはアクティブ、パッシブ関係なく共通ですね。

 

そうすれば誰もが弾き込まれるサウンドを引き出す事が出来ると思います。

 

久しぶりのブログで余りくどくど書くと書いてて分けが分からなくなりそうなので

ここいらへんで、今回は終わりとしましょう。

 

また気になったご質問などがあれば自分語り、書き綴ってみますね。

 

| 雑学編 | 22:55 | - | - |
デュアルピックアップとは
さあ、今年も早くももう2月、この前初詣に行ったと思ったんですけど
早いです。

2月に入り昨年より計画していたepasの拡張モジュールであるepas EQ+も発売となりました。
調整機能の無いepasに接続することでEQ機能とクリーンブースター機能を拡張する
EQモジュールです。

アコギに特化した特性によりとても気持ちの良いイコライジングが出来ますので、epasと
組み合わせてプリアンプシステムとして是非ご使用ください。

さて今日は、意外と多いご質問から「デュアルピックアップ・システムってどういうものを言うのか?」
と言う事を少し解説していきます。

押尾コーターロ氏の出現から俄然注目されているデュアルピックアップのシステムですが
一体どういうものをそう呼ぶのか? 
意外と多くの方が、そういったシステムには疎いので全然分かりません。
と言う事で今回は、アンフィニでもメインとなっているシステムを例に説明してみます。


デュアルピックアップ!
まあ簡単に言えば「2つのピックアップを搭載したギター」と言う事です。

しかし一口にデュアルピックアップと言っても、様々なものがあります。
例えばLR・Baggsのアンセム、このピックアップはインブリッジ(アンダーサドル)
とコンデンサーマイクの組み合わせのデュアル、 B-Bandはインブリッジと貼りピエゾ
Fishmanのレアアース・ブレンドはマグネティックとコンデンサーマイク、エリプスブレンドは
インブリッジとコンデンサーマイク、などなどいろいろあります。

これらの特長はデュアルで有りながら出力は1系統モノラルでの出力です。
一般的なギターシールドがあれば様々なギターアンプや、プリアンプでそのまま
使用が出来ます。

では何が違うのか?

現在フィンガースタイルで主流なものは主にボディに貼り付けるコンタクトピエゾ
ピックアップとサウンドホールに取り付けるマグネティックピックアップの2つを
使用するデュアルピックアップ、ただそれだけだと形式が違うだけで、変わりませんよね。

さて何処が違うのでしょう。

今主流なシステムではこれらの2つのピックアップから出て来る信号を「バラバラのまま」
ギターから取り出して、外部で好みのバランスでミキシングしてしまおうと言う事なんですね。

もちろん前者のピックアップでもバランスを変更したり、音質を調整したりと言う事は
可能なのですが、細かい調整が出来ないと言う事と、ギター内部に大きく重いバッテリーや
プリアンプ回路などが取り付けられることになります。

しかし外部で調整をすることで非常に高い音質のサウンドを得やすいと言う事があります。
2つのピックアップのバランスや音質を個別に調整することで好みの音質に容易に
近づけることが出来ると言う事は最大のメリットですね。

では実際にはどの様になっているのでしょう。

アンフィニのシステムを例にして行きます。



アンフィニのシステムでは、ギターにコンタクトピエゾと、マグネティックピックアップが取り付けられ
それぞれの出力は、ステレオフォンジャックを介して独立して出力されます。

アンフィニではコンタクトピエゾをメインピックアップにしていますので、ステレオフォンジャックの
チップ側にコンタクトピエゾ、リング側にマグネティックピックアップが出力されるように
配線をしています。

2つのピックアップはバラバラに独立して送り出されますので、プリアンプ(ヘッドアンプ)も
2つのピックアップの入力が受けられる2つのチャンネルを持った2chプリアンプやモノラルの
プリアンプであれば2台のプリアンプを用意する必要があります。

今回は新製品のepasを例に図にしてみましょう。




ギターから独立に出力された信号は、ステレオケーブルを使用する事で2つのピックアップの
信号をバラバラのままプリアンプまで送ることが出来ます。
epasの場合では2つの信号までを入力することが出来る2chヘッドアンプなのでステレオシールドを
接続することで2chのミキサーアンプとして使うことが出来ます。

そしてその2つのピックアップの信号を任意にミキシングして出力することが出来る様になっています。

これはepas以外の2ch仕様のプリアンプであればほぼ共通です。

一部ステレオジャックではなく独立した2つのジャックを持った製品もありますので
その場合はギター側はステレオプラグ、アンプ側はモノラルプラグ×2のステレオY字ケーブル
を使用することで同じ使い方になります。

さてここで、モノラルのシールドを差した場合どうなるでしょうか?

モノラルシールドを使用した場合は、物理的にリング側とアースがショートされミュートされて
しまうのでマグネティックピックアップのサウンドは出なくなります。
チップ側、今回の例ではコンタクトピックアップのみが機能することになります。

なので2つのピックアップを使用するにはステレオシールドが必要になると言う事ですね。

ただここでステレオシールドと呼んでいますが、実際にはステレオで信号を伝送するわけではないので
厳密に言えば2chシールドと読んだ方が良いのですが、製品としてステレオシールドの方が
通っていますので便宜的にステレオシールドと呼んでいます。

また、これも良く言われるのですが、「自分のギターはモノラルなのでデュアルピックアップ対応の
プリアンプは必要ないのでは?」と言う事があります。

そうですね、モノラル出力のピックアップでは2chの入力は必要ありませんね。

しかし見方を変えてみてください。

デュアルチャンネルだから必ず2つのピックアップが搭載されてるギターしか使えないのか?
そんな事は有りません。

2chプリアンプは2chまでのチャンネルが使える、いわばプリアンプ機能を持った
アコギ用のミキサーでもあるわけですね。

これは良くお客様にも言うのですが、6chや12chのミキサーに必ずしもch数一杯一杯の
マイクを繋がなくてはいけないか?
と言う事を想像して頂くと、2chまで使えると言う事だけでモノラルのギターを
繋いではいけないと言う事ではないんですね。

epasを始めR-Zeroもそうですがやはりそのサウンドを聴いてみていただきたいんですね。
価格や機能ではなく、そのサウンドのアドバンテージを体感していただきたい
ヘッドアンプ・プリアンプです。

もちろん最終的には、実際に使用するプレイヤーの求める部分。
ここは最大公約数、最も大事なところ。
使いやすいサウンドが良い場合も有ります、でも作った側の偏った意見では有りますが
epasのピュアなサウンドは開放された空間を、はっとする瞬間を提供します。

そしてその包み隠すことの無いサウンドは、プレイヤーのテクニックを引き出す
お手伝いをしてくれるものと考えています。

少し横にそれましたが、デュアルピックアップの概念はいろいろあれど、アンフィニが提供している
デュアルシステムは2つのピックアップをコントローラブルにする事で得られる自由度の高い
サウンド、やはりこれにつきますね。

さあ、楽しみましょう!
 
| 雑学編 | 00:42 | - | - |
インピーダンスのお話し (超簡単編!)
あ〜もう8月も終わり、秋ですね〜
美味しいものが恋しくなります。

あっ、今年はスイカを食べていない・・・・・・

と言う事で今日は常々お話ししているインピーダンスのお話し。
このインピーダンス、どうなるにしろ音が出てしまうので、気にしない
気にしたことが無い、気になっているけどまあいいや・・・・・・

そんな感じで結構無視されている存在。

でも結構大事なことでもあります。

まずインピーダンスって何?

簡単に言えば抵抗値。

電気信号の効率を最大限有効にするため、送り手側と受け手側のインピーダンスを
合わせることで、取得出来る電力を最大に効率よく伝送することが出来るんです。

でも都合の良いことにインピーダンスが合っていなくても信号の一部はちゃんと流れてしまうので
音は出てしまいます。

でも変な音になってしまう事があります。
ではどんな音になってしまうのか・・・・・ 低域がすっぽ抜けたシャリシャリの音

特にピックアップでは聞いたことがある人も多いと思います。

マイクロフォンや業務用機器の多くはローインピーダンス、600Ωって聞いたことがあるかも
コンシューマーオーディオ、例えばレコーダーや、オーディオアンプなどは数キロから100KΩ前後
エレキギターなどのマグネティックピックアップでは250KΩから500KΩ前後、ピエゾ素子を
使用したピックアップでは1MΩから数MΩと非常に高いインピーダンスを持っています。

このインピーダンスが合っていないとちゃんと信号を伝達出来なくなります。

でも少し緩い面もあります。

これも良く言われることで低いインピーダンスの出力は高いインピーダンスの入力に繋ぐことが出来ます。



こんな感じ!

ちょっと得分かりやすくするためにイラストにしてみました。

ローインピーダンスの信号は同じローインピーダンスの入力にぴったりとはまるのでそのままの信号が出力されます。
でもハイインピーダンスの入力は抵抗値を大きく取った土管のように大きい通路の状態になります。
そのため大きさの小さいローインピーダンスの入力はそのままの大きさを保って通り抜けられます。

厳密に言うと僅かに影響はあるのですが、気にしないでおくことが出来る範囲の影響と言えます。

これを「ロー出しハイ受け」といういい、一般的にOKとされています。

これに対してやってはいけないこととして「ハイ出しロー受け」 インピーダンスの大きい出力を
インピーダンスの小さい入力に入れた場合は高いインピーダンスの信号がそのまま通り抜けることが
出来なくなるため信号の一部が欠けたり形が変わってしまう状態になります。



こんな状態ですね。

ハイインピーダンスの信号をローインピーダンスの入力繋ぐとその姿を変えないと信号が通り抜けられなくなり
通り抜けたときにはもう基の信号の大きさでは無くなってしますので形が変わってしまいます。

耳で聞こえてくるのは低域の無いシャリシャリとした音になって聞こえてきます。

ピエゾピックアップの信号をそのままミキサー等に繋ぐと低域が出ないのはこのためですね。

音が出るからいいや〜 では無くできる限り入出力のインピーダンスを合わせて使用する事で
ピックアップや機器の性能をフルに発揮することが出来ます。

特にコンタクトピエゾなどのピックアップは1MΩ以上の非常に、非常に高いインピーダンスの
物が多いので対応したバッファリングアンプを用いてインピーダンスを下げてから次の機器に
接続を行うようにして下さいね。

今回は簡単編と言う事でバランスやアンバランスなどの伝送方式にはふれませんでしたが
基本は同じなので信号を整合させることが良い音を出すためには大事なんだぞ!
と言う事を知っていただくと良いのでは無いかと思います!

決してepasやR-Zeroを買いなさいと言っているわけではありませんよ!

そんな事は無いです。

いや





ちょっとあります・・・・・・


ということで、原音を忠実にピックアップし出力するepas お勧めです!



ということで、すこしはお役に立てましたでしょうか?
 
| 雑学編 | 02:50 | - | - |
プリアンプの接続について!(例)
epasが発売されてから、一月足らず、少しづつですが認知されてきて音の良さも
拡がってきました。

まだまだこの音の良さを体験していただきたいと思いますので試奏などしてみてくださいね。

試奏はアンフィニの他、熊本PASさん、ドルフィンギターズ 東京恵比寿店 大阪江坂店、
池部楽器 渋谷ハートマンギターズ様にて行っていただけますので是非足を運んでみてください。

アンフィニでは各種比較などもしていただけますので是非その実力をご自身のギターでご確認ください。

さて今日はepasを始めプリアンプの類は何処にどう繋げば良いのか・・・・・
結構ご質問が多いんです。

知っている人は読み飛ばしてくださいませ!
難しい部分ははしょって要点のみ解説しましたので突っ込みはご遠慮くださいまし・・・・・

先日ギターアンプを例に接続方法を書きましたが、ではミキサーやPAにはどう繋ぐのだろうという事が疑問として
出てくるんですね。

結論だけ言えば同じ事なのですが、相手の形や呼び方が変わるともう分からなくなってしまうと言う事。
難しく考えなくても良いのですが、気持ちは分かります。

ということで少し解説を

先ずはギターを直接ギターアンプに繋ぐ場合や、エレアコ等を繋ぐ場合。
さらにはエレアコにエフェクターを接続してからギターアンプに繋ぐ場合を例にしてみます。



これはまあ、比較的簡単ですが、直接繋ぐ場合はそのままギター入力に繋いでOKですね。
しかしここで注意が一つ、そうエレアコの場合、中出力のエレアコまでならギター入力で全く問題無く
入力ゲインに対応できますが、高出力ゲインのエレアコの場合は、必ずギターの出力を絞って
ギターアンプの入力が飽和しないようにして上げないといけません。

例えばテイラーのESシステムの場合、バランスアンプを搭載したライン出力が基本のエレアコなので
可能であればギターアンプのライン入力に接続をした方が良いと言えます。
またギターとギターアンプの間にエフェクターなどを挟む場合は、そのエフェクターの出力ゲインにより
ギター入力ではなく、ライン入力にしれた方が良い場合も多いので、使用するエフェクターの仕様を確認して
接続をしてください。

そしてここから今回の本題、epasを始めとしたヘッドアンプやプリアンプを使用した場合は何処にどう
繋ぐのか?

ここでおさらいです。

ヘッドアンプや、プリアンプは先のブログにも追記しましたが、ギターピックアップの小さな信号を
オーディオ機器に入力できるレベルまで信号を増幅する機械、アンプです。

なのでヘッドアンプやプリアンプの次に接続を行う機器はラインレベルの信号を入力できる機器が大前提となります。

その為ギターアンプ、ミキサーを問わず、ラインレベルの信号が入力できる機器であれば
基本的に何でも構いません。

例えばホームオーディオやミニコンポのAUX (オグジュアリー)入力などに入力することも可能です。
家で楽しむのであれば、ミキサーや、パワードスピーカーと行った専用の機器が無い場合でも、ミニコンポや
ラジカセなどでAUX入力があれば楽しむ事が出来ます。

ただそれぞれの目的の形態によりプラグやジャックの形状が異なるのでそれぞれに合わせた
変換プラグや変換ケーブルを用いて接続をします。

誤解を恐れずに言えば要はラインレベルが扱える機器であれば何でも良いんです。

厳密に言えばマッチングの問題は有るのですが、一般オーディオは高めのインピーダンスの入力を備えることで
大抵の機器に対して対応が出来る様になっていますので問題はないと言えます

気をつけるのは小さなゲインを入力するための端子、マイクロフォン入力や、ギター入力には接続を
しないこと、これだけ覚えておけば良いんですね。

と言う事で接続例を



どうでしょう?

ただしこれはあくまでも一つの例ですのでそのほかにも例外的な接続方法はあります。
図内でも書いていますが、ストリートでギターアンプを使用してMC用にマイクロフォン入力(ライン入力)が
ふさがっている場合どうしてもギター入力に接続をしなくてはいけない場合などが有ります。

本来インピーダンスマッチングなどもあるのでベストではありませんが、そう言う場合は仕方が有りません
ギター入力へ接続をしますが、その場合はプリアンプの出力を、パッシブピックアップの出力と同じくらいまで
落としてあげる必要があります。

いつものライン出力レベルにボリュームをセットして繋ぐと音が歪んでしまいますので、必ず出力を絞って
接続を行うようにしてください。

そうで無い場合は必ずライン入力を使用して接続をしてください。

ミキサーへ接続を行う場合は直接接続をすることが出来ますが、ライブハウスなどで、長い距離を引き回す場合など
D.I.等を使用する場合も有ります。 
その場合も信号はラインレベルなので、必ずライン入力へ接続をするようにしてください。

またライブハウスなどで接続をした場合に「信号が大きいので下げてください」と言われることがしばしばあります。
本来は-10dB程のラインレベルの信号が出力されていますので、受け手側がライン入力で受けている限り問題無いのですが
結構多くのライブハウスやイベントスペースでは、D.I.の出力をMIC入力に接続している場合が多く有ります。

そう言った場合どうしても入力オーバーになってしまうので、プレイヤー側に出力を下げるように
お願いが来ることになります。

その場合は-10dBで出ていることを伝え、対処して貰うのが一番なのですが、出来ない場合も有るので
難しいところもあります。
う〜ん こまった・・・・・

まあそんな場合は下げるしかないのですが、問題点が一つ、プリアンプの出力を下げなければいけない場合
最大の問題が直列に接続されたエフェクターのかかりがとんでもなく悪くなります。

殆どのエフェクターは適正な入力ゲインが無いと十分な効果が得られないと言う事になります。

上記のような場合プリアンプの出力を絞ると、いつも演奏しているリバーブのミックス量よりも
多めにエフェクトをミックスしないとリバーブのかかりが浅いように感じてしまうことになります。

なので本来は受け手側がちゃんと出力のレベルにあったゲインを受けられ量に設定をするべきなのです。

その辺は以前のブログでも述べていますのでそちらを参照ください。

さてどうでしょう、少しは理解していただけましたでしょうか?

あと最近ご質問で多いのが、DAWを利用しての録音があります。

DAW、デジタル・オーディオ・ワークステーションはオーディオ編集ソフトウェアなどをインストールした
パソコン等を利用しパソコンをオーディオレコーダーとして録音、編集、再生を行うシステムですが
サウンドを取り込み為にはオーディオ信号をパソコンで扱うことの出来るデジタル信号に置き換える
インターフェイスを使用します。

このオーディオインターフェイスには様々なものがありますが、音楽向けのモノには
マイクロフォン入力、ライン入力(オーディオ信号)、Hi-Z(楽器)入力などが備えられています。

マイクロフォン入力は皆さんご理解いただけていることが多いのですが、ライン入力とHi-Z入力
をどう扱うのかが分からない、と言うご質問が多いんですね。

さてこのHi-Z入力って何のために使うのか?

勿論製品のマニュアルには書いてある分けなのですが、まあその多くが「楽器を接続するのに」使用する
と言う事が書いてあります。

さてどうでしょう、今回繋ぐのはアコースティックギター+プリアンプ・・・・

前回、今回と重複するところですがなぜかここでこういった場合でもひとくくりにギターと判断して
Hi-Z入力端子に接続をする方が多いんです。

Hi-Z入力・・・・ 何を繋げば良いのでしょう?

簡単に言えば エレキギターや、ベースギターなどハイインピーダンスのピックアップを主体とした
弦楽器を想像していただけば分かりやすいでしょう。
要するにインピーダンスの高いピックアップを持った楽器を「プリアンプ無しに直接接続する」
入力端子と言う事です。

そうギターアンプのギター入力と同じと考えると分かりやすいですね。

なので上の例と同じくオーディオインターフェイスのライン入力へ接続するというのが正しい
接続となります。

と言うところで、オーディオインターフェイス、機種によってはマイクロフォン入力とライン入力が
分かれていないもの、同軸タイプでXLRキャノンで入力するとマイクロフォン、TRSフォンで入力すると
ラインに自動的に切り替わるもの等がありますが、ほとんどの場合はマイクはXLRキャノン
ライン入力はフォンと言う事が殆どですので、ほとんどの場合はTRSフォン(バランス)又はTSフォン
(アンバランス)で接続すればOKです。

入力ゲインはインターフェイスのハードウェア上又はソフトウェア上で行う事になりますが、製品により
マイクとラインの入力切替が無いものもあります。
その場合はまずソフトウェア上で制御しますが、その切替もシームレスで調整が出来る場合は、入力ジャックを
選択した時点で自動的にハードウェアが切替をしていますのでソフトウェア上の入力ゲインの調整で入力を
調整してください。

また一部製品では入力端子は共通の場合は全てソフトウェアで調整をしますので、ソフトウェアのマニュアルに
従って調整を行ってください。

少しごちゃごちゃして分かりにくかったでしょうか?

要はギタープリアンプを通した信号はたいていの場合、「ライン出力であること」そしてそれを繋ぐ
各機器の形がギターアンプであっても、ミキサーであっても、オーディオインターフェイスで会っても
エフェクターであっても、ミニコンポであっても、ポケットレコーダーであっても、ビデオカメラであっても
各機器への接続は基本的に「ライン入力で受けること」この2つをしっかりと覚えておくと「困らない」
と言う事です。

出来るだけ簡単にしたつもりですが、難しいと感じたら上の部分は忘れて貰っても良いので最後の
5行だけしっかりと覚えて置いてください。

これだけ覚えておけば音が歪んだりと言う事だけは防げます。

長文お疲れ様でした。 

ふぅ・・・・・・・・










 
| 雑学編 | 19:55 | - | - |
ゲインの考え方、簡単基礎編!(追記有り)
いや〜 熱いですね。

今月より発売したばかりの高性能ヘッドアップ epas 徐々にお客様の
お手許に届き始めていることと思います。



少しずつですがいい音だというお声が届くようになってきました。
とっても嬉しいですね!

ストリートでの使い勝手も考慮したepasですが、ストリートではギターアンプへの接続を
行っての演奏も行う事もありますね、そこを今日は少しだけ、ゲインの考え方を。

とその前に少し補足をしたいことがあります。

今回ギターアンプへの接続についてを書いているのですが、epasを始め各種プリアンプを
使用する場合、ギターアンプとPA等のミキサーへの接続を分けて考えてしまう事が多く
あります。

まずプリアンプの基本動作として、ギターピックアップの小さな出力を「
ラインレベル
の信号に増幅をして出力をすると言うことです。

その為次に繋ぐ機器は「
ライン入力」を備えていると言う事が前提になります。
勿論一部例外はありますが、殆どの機種でその様に設計されていると言えます。

なので信号のレベルとしてはそのままミキサーやエフェクター(
ライン入力)に接続が出来ると言う事です。
勿論PAなどのステージミキサーへも出力が出来ます。

これからお話しすることは、これは大前提のお話。
この「
ライン出力の信号を、ギターアンプへ接続する場合の注意点です。



これまでにもミキサーを中心にしたプリアンプや機器の接続について、何度か触れてきました。
しかしギターアンプを使った時ってどう繋ぐの?

と言う素朴な問題が聞こえてきます。

意外とラインシステムとは別の物として考えてしまう傾向が感じられます。
事の詰まりは全く同じなのですが、形が違うと違う物と考えてしまうと言うより
とらえ方の相違というかそんな感じがします。

アコギ用のギターアンプを使ってエレアコを使うことも多々ありますが、皆さん何処に繋いでいますか?
恐らくギターアンプのギターと書かれて所に繋いでいることと思います。

実はここに落とし穴があります。

プリアンプをギターに内蔵したタイプのいわゆるエレアコでは出力のゲインは
それほど大きくはありません。
その為エレアコであればギターアンプのギターと書かれた入力に接続しても
基本的には問題有りません。

しか〜し、出力の大きいエレアコや、外部プリアンプを接続したギターの場合
少し変わってきます。

まずこちらを。




ここではプリアンプの出力をギターアンプの入力に接続をした場合の例です。
ギターの出力はとても小さなですがプリアンプで増幅された信号はとても大きな
信号になります。 
しかしギターアンプのギター用入力は小さな信号を大きくするように出来ていますので
この入力に大きくなった信号を入力すると、図の様に、バケツの水をコップに入れようとすると
水はあっという間にあふれてこぼれてしまうように、ある一定以上の音の信号は受け止めきれずに
音は歪んでしまいます。
又信号以外のノイズも大きく増幅してしまいますので、歪んだノイズっぽいサウンドになってしまうんですね。

エレキギターならばオーバードライブやディストーションという所ですが、これはアコギでは
無しですね。

ではどうすれば良いのかと言うことですが、ここ最近のアコギ用のアンプを始め殆どのものでは
ギター用入力の他に、マイクロフォンや、ライン機器が接続できる端子がありますのでそこへ
接続します。



そうすると自動的にギターアンプの入力はコップの大きさからバケツの水を受け入れられる大きさに
変わりますので、プリアンプで増幅された信号をそのまましっかりと受け止めることが出来ます。

外部プリアンプはその多くはライン出力を行うように出来ていますが、ギターを接続された
プリアンプはギターと一体になって、大きな枠組みで「ギター」と考えてしまいがちです。

そうでは無く、それぞれに繋がれた機器の出力の大きさを理解して接続する端子を選ぶことで
美しいサウンドが得られると言うことです。

ギターなんだからそれで良いじゃ無いかと言いたくなってしまうのですが、仕方ありません。
面倒臭いと思わずに少しづつ覚えて、いい音出していきましょう!

さあ夏休みは音を出して楽しみましょう〜




 
| 雑学編 | 16:35 | - | - |
ギターの郵送について!
こんにちは〜

少しづつ暑くなってきましたね。
湿度上昇に伴いギターの調子も変化しますので、チェックをしてみて下さいね〜

さてそういった場合私の所にも定期メンテナンスのご依頼などが来るのですが
ギターを送りいただく際の梱包について、先日ご質問がありました。

アンフィニの箱には矢印が上と横の二カ所にあるのですが、これは何故ですか?



あるサイトで倒れてはいけないものは立てるべきでは無い、立てておく方向に矢印があるのはおかしい
言う事が書いてあったので心配です。
と言う事。

私はそのサイトがなんなのか、どのように書かれていたのかは知り得ませんが
すこし困ってしまいました。

そうですね。

実はこれには分けがあります。

ギターの運送は宅配便業者などの運送業者様が行うわけですが、トラックなどへの積載の場合は
基本的に移動可能な柵で囲まれた移動パレット内に「立てて」積載されるのが基本となります。
もちろん例外はあるので必ずとは言いきれないかと思いますが、基本的に長距離移動中の積載は
混載となるためスペース確保の兼ね合いからほぼそうなると言う事です。

実際玄関口に配達に来た状態では、横方向に表示があろうと、台車や、ぼてに立てて運ばれてきます。
最近は女性の配達人も多く居てマンションなどの配達はキャスター付きの台車に入れて各個を
回られていますのでその都合上必ず立てて運ばれてきます。

これらについてヤマト運輸の包装技術研究所から現場からの意見としてのアドバイスが有り、
ドライバーさんが持ちやすい移動の際にトラブルが起きにくい形であると言うことで、
基本的に立てて持ち、たてて運ぶと言う事が基本となるそうです。
また立てることでバンドでの固定もし易く運びやすいと言う意味もあると言うことです。

もちろん指定として横にして運べと言う事は可能なのですが、運送の手間とコンテナへの積載の
兼ね合いから立てて運べるようにして下さい、と言うのが運送会社としての希望で有り
本音と言う事のようです。

それを踏まえてアンフィニの梱包箱は基本的に立てて運ぶことを念頭に縦方向への矢印を
書いています。

但し横方向にして運ぶことも考慮し、その場合横にするのであれば取手側が上になるように
梱包するようにしています。
また伝票や付属品もそちら側に入れるようにしていますので、その意味も込めて横方向へも
印を付けています。

これらのことを知ってか知らずか、憶測で書かれてしまうことはそういった情報を元に
表示をしている側から見るととても困ってしまうんですね。

この辺は運んでいただく運送会社の都合に合わせると言う事も大事だと考えています。

なお何度か使っている間に「取り扱い注意」の表示の上に送り状を貼られることがありますが
この表示はドライバーさんへの注意喚起のための表記なので、必ず見えるように伝票を貼る場所は
注意書きをよけて貼って頂くようお願いいたします。





 
| 雑学編 | 13:17 | - | - |
チューンナップ(調整)後のギターの管理についての雑学!

ギターのチューンナップを行うとかなりの確率でギターの管理についてのご質問をお受けします。

ギターのチューンナップ、調整は1度行ったから完了ではありません。

ギターを始め木材で製作された楽器は生き物です。

調整を行っても定期的なメンテナンスが行われない場合、木材の動きが生じ状態が変わってしまうことがあります。

楽器は湿度や気温により木材の状況が変化し、日々その状態がわずかに変化をして行きます、

その為調整やチューンナップを行った後も弦高の変化やサウンド、弾き心地饒辺かが発生しますので

楽器の動きについて十分に理解をして行くことが大変重要です。

比較的多くある事柄として、チューンアップ後しばらく時間が経って弦高が変化したことでクレームになる事があります。

また弦を換えずにビビルなどのクレームをされる場合も有ります。

特に弦高を低めに設定した場合弦の裏側の錆などによりビビリの発生がしやすくなりますので、早め早めに新しい弦を使用するように心がけて下さい。
実際クレームになって、お持ちいただいたときにお話を聞くとチューンナップ後数ヶ月を過ぎても弦の交換をしていないと言うことで弦を交換するだけで問題が解消してしまうことも多くあります。
弦は切れるまでそのままというお客様も多いでしょう。 
でも殆どの不具合はそれが原因となっていることも多いのです。

 

ネックについても弦や使用状況、湿度、温度により常に変化します。

しかし毎日のように弦高を計ったり、ネックに定規を当ててチェックをし一喜一憂すると言う事は楽器を楽しむ上で楽しくない事です。

もちろんそれが悪いと言う事では無く趣味で有り好きであれば止めることはいたしません。
言い換えれば楽器へのお客様の愛情の形と言えますね。

ネックの反りは日々変化して行くものと考え、その状態において演奏力を対応させていくと言う事も重要です。

簡単に言えば今日は「機嫌が悪いな」、位の気持ちで挑んでいくと言う事も大切と考えます。

あまり神経質にならず楽器の状態に合わせた演奏を楽しんで行くと言う事も視野に入れ楽しんでいただければと思います。

 ◎湿度とネック、ボディの動きについて

湿度や気温とギターのネックボディの動きには密接な関係があります。

湿度によりギターのボディやネックは若干動きを生じますので覚えておくと慌てずに済みます。

気温湿度が高いとき

気温や湿度が高いときは、ネックは若干逆反りの方向に動きます。

またボディトップは湿度により若干膨らむように動きを生じます。

いわゆるお腹が出た状態になります。

その為夏場は少し下弦高が高くなってしまうという状態になる事が多く、引きにくいと感じる事が多くなります。

また逆に気温、湿度が低い場合、いわゆる乾燥状態に有る場合は、ネックは若干純ゾリに、ボディは沈む(へこむ)方向に動きを生じます。

その為弦高は下がる方向に動くため、ビビリなどが生じやすくなります。

これは自然な木の動きにより生じる現象ですので、本来問題では無いのですが、弦高が低めのセッティングのギターなどでは演奏性の差異が生じますので、壊れてしまったのでは無いかと心配されるお客様が大変多くご質問のトップとなります。

もちろんギターによりその動きの大きさは異なりますが、大小はあれど必ず動きは生じますので基本的には心配はいらないと言う事になります。

チューンアップを行い弦高をセットした場合でもお渡し時の弦高が例えば6弦12フレットで2.5mmにセットしてお渡しをした場合でも、その使用状況や環境において2.6mm になったり、2.3mmになったりと動きが生じます。

しかしこれは決して調整が悪いとか異常が発生しと言うことでは無く、木材という天然の材料が呼吸をすることで発生する楽器の動きなのです。

これを毎日計測して心配するというのではなく先ずはそれに合わせて演奏を楽しむと言う事を心がけると対応力や演奏力が増していきます。

あと指板についてはチューンナップ時には必ず指板にオイルを含ませ本来の油分に戻すトリートメント作業を行いお返しをいたします。

しかしこれもそのまま放置し長い年月を経て行くに従い、指板の油分は揮発し繊維の縮みを誘発させその結果ネックが純ゾリをしてしまうと言う事に繋がります。

指板のトリートメントは本来持っている木の繊維の油分を保ちチジミなどの動きを抑制することでネックを安定させる効果として大変重要なメンテナンスの一つです。

数ヶ月に1度は弦の交換の際には指板にはレモンオイルなどの浸透製の高いオイルを塗布しメンテナンスを行って下さい。

これらのことを把握しより快適なギターライフを楽しんでいただければと思います。

| 雑学編 | 02:03 | - | - |
困ったもんだ!
後半、D.I.について少し加筆修正をいたしました!
ご指摘がありましたので少し加筆しました。

ここのところ、様々なプレイヤーさんからお話を聞いていると
とても残念なお話しが多い。

それは何か!

現在ライブの主体はどうしてもラインシステムによるラインサウンドが必須になっていますね。

そのライブを行う場所は様々、飲み屋さん的なところ、カフェ、ライブバー、ライブハウス
ホール等様々です。

しかしそれを運用するオペレータの力量というか知識に大きな違いがどうしても
ありますね。

この所多く訊かれるのが、接続とゲインについて。

一体何のこと? と思われていることと思います。
簡単に言うと適正な接続がされないまま使用して音が歪む悪いという結果に
繋がる事が多いと言うこと。

こんな事を書くと、そんな事は知っている、馬鹿にしているのか?と言われそうですが、
実際には多いので敢えて触れたいと思います。

これまでに何度か書いていることですが、MIC受けとLINE受けをちゃんと理解していない
事が往々にしてあります。

そしてそれをプレイヤー側の機器のせいにして、プリアンプの出力を下げて欲しいと言う事が
とっても多いんですね。
それではプリアンプの性能も発揮出来ません。

簡易的なPAシステムを使用している現場では、比較的安価なミキサー等を使用している事が
多いと思います。

ここで、良くネットなどで言われていることが弊害に繋がっていることが多いです。
それはXLRキャノン、バランス伝送は音が良い!

これを盲目的に信じてしまっていることが大半です。
決して間違いでは無いのですが、それが使用に合っていればのお話し。

上で述べた比較的安価なミキサー、ここに落とし穴があります。

もちろん全てがそうだとは言いません、が、多いのです。
ここで一つの例ですが次の写真を見て下さい。



そしてもう一つ



どこが違うでしょうか?

見た目、入力のジャックが1カ所にまとまっている?

いえいえ、違います。

上の写真はかなり一般的に普及しているベリンガーのXENNIXシリーズの入力
写真の上からXLRキャノン入力、TRS PHONE入力、ゲイントリムと並んでいます。

下の写真では XLRキャノン/TRS PHONE兼用入力、PADスイッチ、ハイパスフィルタは
省略します、そしてゲイントリム

基本的にはどのミキサーもほぼ共通なのですが、大きな違いはPADスイッチこのスイッチが
あるかないかで、接続形態が変わります。

上のベリンガーでは、XLRキャノンの端子の所にはMICと書かれています。
これはマイクロフォン専用の入力端子であることを表します。
そして下側のTRS PHONE端子にはLINEと書かれていますね。
ここはライン入力専用の端子となります。

この場合はライン入力専用の入力はTRSフォンの端子になりますので
例え出力側の機器がXLRキャノンの出力だったとしても、「必ず変換ケーブル」
を使用してTRSフォンの端子に接続をしないといけないと言う事になります。
XLRで出ているのだからXLRキャノンに接続するんじゃ無いの〜?

駄目なんです。

もう一度言います

XLRからTRSフォンに変換するケーブルを使用してTRSフォンの端子に接続をして下さい。

出力する側がTRSフォンに対応している場合はそのままTRSフォンのステレオシールドで
接続して下さい。
XLRと同じバランス接続で接続が出来ます。
アンバランスで問題が無いようであれば普通のTSフォンラインシールド接続しても
構いません。
この場合でもXLR-XLRの間違った接続よりも遙かに良いのです。

もう一つ下のヤマハのミキサーでは MIC/LINEと書かれていますのでこの端子は
マイクロフォン、ラインのどちらも、しかもXLRキャノンとTRSもどちらのコネクターでも
接続出来ます。

しかし、ベリンガーでもどちらも繋げるじゃ無いか? と考えますよね。

実は違うんです。

MICとLINEではまずゲイン差が20dB以上あります。
その為ベリンガーではMIC専用入力と定めているためこの端子の直後には、「必ずゲインバッファー」
すなわちアンプが入っていてMIC入力の段階でゲインが持ち上げられています。
そしてTRS PHONEの端子にはそのゲインバッファーが無いのです。

その為XLRの端子にプリアンプからの出力を入力してしまうと、本来十分なゲインで入力されている
信号をさらに持ち上げてしまうためミキサーの入力の段階で入力オーバーとなり音が歪むという結果になります。

それに対してYAMAHAのミキサーの例では入力は共通でどちらの入力も同じゲインバッファーに
繋がるのですが、その前に大きな入力を下げる抵抗「PADスイッチ」があることでどちらの入力にも
対応出来るようになっているんですね。

細かい事を言うと少し違う部分もあるのですが、今回は簡単に間違わないようにという趣旨でお話しを
進めます。

あとXLRキャノンとTRSフォンは違う物XLRの方が音が良いと言う方もまだまだ多くいらっしゃいます。
XLRキャノンとTRSフォンは形は違えども全く同じ信号を伝送する形式であると言うこと。

XLRキャノンの端子の信号は以下の通りです

3本のコネクタの信号は

XLR

1番=Ground
2番=HOT
3番=COLD

TRS

TIP=HOT 
RING=COLD
スリーブ=Ground

合わせると

1番=スリーブ=Ground
2番=TIP=HOT
3番=RING=COLD

となり全く同じ信号が流れます。
なのでXLRキャノンとTRS PHONEは XLR=TRSであって、XLR>TRSでは無いと言うことを
理解して欲しいところです。

そして信号の大きさに適した入力ジャックへの接続これが大切なんですが
何故かギタープリアンプなどの出力がMIC専用の入力に接続され、音が歪んでしまっている
と言う事が多く見られると言う事なんですね。

下のYAMAHAの場合はLINE入力を行う場合は必ずPADスイッチを入れてLINE入力に
対応させて使用するようにして下さい。

但し例外もあります。
ギター用プリアンプではどうしても出力が規程通り出ないものもあります。
そういったプリアンプではLINE入力では出力不足でミキサー側のゲイントリムを大きく
回さないと十分な音量が得られないという場合も有りそうするとどうしてもミキサーのアンプノイズ
が増加してしまいシャーというヒスノイズが出やすいと言う事があります。

そういった場合ではMIC入力、もしくはPADスイッチを切ってゲインバッファーを入れた方が良い場合も有ります。
これは実際に試してみないと駄目と言う事なんですね。
ただ原則はLIN入力と言う事を知っておいてください。

因みにアンフィニのR-Zeroではアンバランスでは-10dB,バランスでは+4dBの出力が確実に
得られますので、接続を守らないとまともな音が出ないのでご注意が必要です。

XLRだから音が良いと言う概念は忘れて出力に合わせて適正な接続を心がけて見て下さい。
劇的に音が良くなります。

あともう一つ「D.I. ダイレクトボックス」についての誤解、間違い
これもことあるごとに毎年触れているのですがなかなか浸透してくれません。

これもたまに言われることですが、D.I.を通すと音が良くなる、D.I.を使って
MIC入力すればOK!

ごめんなさい、これは全部嘘です。

まず  D.I.のお仕事

D.I.はダイレクト・インジェクション・ボックス アンバランスの信号をバランス信号に変換し
尚かつインピーダンスの変換を行う、いわゆる変換器の総称で有り、これを使ったから音が
良くなると言う事はありません。
もの凄くシンプルな仕事をするモノなんです

逆に変換による損失が出てしまいますので、問題が無ければ使わない方が音は良いと言えます。
又信号の大きさは基本的に変更しませんのでMIC入力に指すことも駄目です。

※これは外付け型のD.I.に限ったお話しで専用回路で構成したアンプやエフェクターのバランス
出力回路のお話しではありませんので誤解無きようお願いいたします。

ゲインの大きさについては上記と同じでただアンバランス信号がバランス信号に変換され
インピーダンスを下げるという役割を持つにすぎません。
※例外的に信号のゲインを調整する事が出来る物もありますが少ないので今回は省きます。

さてここでもの申すと言う方がいらっしゃるかもしれないので、ご注意が一つ。
多くの方がD.I.と思っている物でD.I.では無いものがあります。
名称から間違われがちなもの。

そうLRバッグスの「パラアコースティックD.I.」D.I.と名前が付いているのでD.I.と考えてしまいがちなのですが
あくまでもこの製品はD.I.機能付きの「ギタープリアンプ」であると言う事。

なぜここでこれを言うかというと、結構な割合でプリアンプを使用したあとにパラアコースティックD.I.を
D.I.として使用している事が多いんです。
パラアコースティックD.I.の設計上インプットゲイン(本体内部)の対応幅は4dBから-18dBと広く取られているので
使えないと言うことではありません。
これを理解して敢えて使うという場合は使用する事は勿論可能ですが
アンプ回路が増えれば増える程、音の鮮度は下がります。
もしD.I.として使用する場合は本体ケースを開けて内部のゲインコントロールでライン入力に適した
インプットゲインへの調整を行って使用するようにしてください。
詳しくは製品マニュアルにも詳しい記述があるのでご参照くださいね。
こうすればライン入力用のD.I.として使えなくありませんが、あくまでもD.I.機能付きの
プリアンプであることには変わりません。

実はこれを言うには理由があります。
詳しく言うと読んで貰えなくなる可能性がありますので簡単に
いつもしつこく行っているインピーダンス。
ライン出力では一般的に10KΩから100KΩ程度の低めのインピーダンスで出力されます。
それではバランス信号ラインのインピーダンス600Ωよりはかなり高いインピーダンスですが
パラアコースティックD.I.はあらゆるピックアップに対応する幅を持たせるために10MΩという
非常に高い入力インピーダンスに設定されています。

ただセオリー的にはロー出しハイ受けは問題無いと言われているので一見大丈夫に見えます。
しかしここまでインピーダンスの差が大きいと少なからず信号が影響されて変化してしまうんですね。

なので使えるけれども、ベストでは無いですよ! と言う事を知って使っていただければ
良いのでは無いかと言うことでこれも触れてみました。

またFBで少しご意見がありましたので、勘違いや誤解を避けるために少し追加事項を!
実はこちらでは触れなかった項目でファンタム電源に関する部分をFBの方で少し触れました。

「D.I.はファンタム電源で動作させるので問題無いはず。」
その通りです。

D.I.については様々な物があります。
PA屋さんやライブハウスの多くで使用されているD.I.はアクティブタイプの物が多いのですが
これらのD.I.ではミキサーから送られるファンタム電源を駆動電源として動作させる物が多くあります。
こういった機器ではファンタム電源を送ることで機器が動作しますので全く問題はありません。

スペースの都合でその辺をはしょってしまったので誤解されてしまったようです。

基本的にはそういったD.I.を使用する以外ではファンタム電源はオフにした方が良い場合も有ります。
例えばパッシブ型のD.I.の一部やバランス出力を備えたエフェクターやアンフィニオリジナルのR-Zero等は
エフェクターや機器の内部の電源からバランスアンプを動作させていますので外部からの逆流する電源はない方が
良いんです。

業務用機器の多くは機器内部で電源が完結していますのでファンタムを送る必要がありません。
もちろん保護としての回路は入っていて、ファンタム電源が来ているから即座に壊れるという事は
ありませんが、出力のコンデンサーなどにはやはり負荷がかかってしまいますので、かけなくて
済むのであればかけない方が良いです。

またゲインについてもD.I.によりますがPADスイッチを装備していたりゲイン調整機能を持っている物もあり
ライン信号をマイク信号まで下げてくれる機能を持っているものもあります。
しかしそれを活用出来ていないと言う事も多く見られます。

これも理解していて使う場合は全く問題ありませんが、分からないでやってしまうと、音に不満が出たときや
トラブルが起こったときに何が原因か分からず、そのままライブに突入してしまうと言う事になり
残念なことにもなり得ませんので、基本的な部分を知って上手く使って貰う参考になればと言う事が今回の
大きな主旨です。


あまり細かく書くとA410ページ以上になりそうなので、大まかな部分と言う事でこの辺で!

これからまたイベントのシーズンがやってきます。
いい音出していきましょう!

 
| 雑学編 | 12:01 | comments(1) | trackbacks(0) |
何故必要なのか?
最近、お客様とお話をしていてピックアップについて良く訊かれること。
ちょっと長くなるかもしれません。

その内容は・・・・・・・

 屬修發修皀團奪アップは必要なの?」
◆峅晋良要なの?」
「無くては駄目なの?」
ぁ屮僖奪轡屬肇▲ティブの違いは?」
ァ屮廛螢▲鵐廚辰堂拭、なんのために必要なの?」
Α崟犬硫擦辰峠个覆い痢」

こういったご質問をいただきます。

そして究極は、「私は素人だから理解出来ない!」
こう仰います。

いや〜 どこからご説明をしましょうか?

では初心に返って少し触れていきたいと思います。

こういったご質問なので出来るだけ専門的なお話しを避けながら書いてみたいと思います。
※出来なかったごめんなさい。 分からなかったら訊いてください・・・・

さて順番に書いてみましょう。

 屬修發修皀團奪アップは必要なの?」

基本的には、ギターは生の楽器です。
そういった意味合いではピックアップは不必要なものと言えます。
では何故必要なのか?
歴史としてはやはりバンドサウンドの中での利便性、電気楽器に混じって使用される
アコースティックギターではどうしても音量的に負けてしまいます。
そこでマイクロフォンを立てての集音と言う事になるのですが、マイクロフォンは目的とする
ギター以外の音も拾ってしまいます。
そしてギターを弾いている間はその場所から離れられなくなってしまうと言う欠点があります。
また最大の欠点は、サウンドがループを起こすことで発生してしまうハウリングという困った現象
がありますね。

これは様々な音を集音してしまうマイクロフォンが持つ最大のデメリットですね。
ピックアップはそういった現象から少しでも隔離し、目的のギターの音だけを拾い
拡声をするという目的で開発されました。
凄く単純な目的だったんですね。

サドルの下に内蔵し、弦の振動のみを拾うアンダーサドルピエゾ、サウンドホールに取り付け
エレキギターと同じ原理で弦の振動の磁気振動を利用するマグネティックピックアップ、
そして70年代から80年代に人気が出たバーカスベリーを代表するボディコンタクトピエゾ
などなど、様々なピックアップが登場することになりました。

特にバーカスベリーなどはギターの改造をしなくても良く、ブリッジの端に粘土で貼り付けて
ケーブルをテープで固定して使用していたフォークミュージシャンをみて良く真似をしたものです。

そのあとガムテープの跡が残って泣いたりもしました・・・・・・

しかしそのサウンドは本当にしゃりしゃりで電話機の通話音よりも酷い物でしたが
バンドサウンドの中でのアコースティックギターの弦の音がするという観点から見れば
それは画期的なものと言えました。

ただどうしてもギターのサウンドと言うよりは弦の音が主体と言え、どんなギターを持ってきても
似たり寄ったり、ただアコースティックギターっぽい音が大きな音で出せると言うものでしかありませんので
必要悪、しょうが無いから使うと言うところが原点と言えますね。

さらには使うステージが自分自信にとってあるのか、それが必要なのかが一番大きな要素
となるでしょう。

そのステージが無ければ無用の長物です。
しかし昨今のピックアップを駆使したサウンドをメインとするプレイヤーが増えてきたことから
その必要性は徐々に変化しつつあります。

あの人と同じ音が出したい、再現して楽しみたい。
発表の場は無いけれど同じサウンドを楽しみたいと言う事だけでもピックアップの必要性が少し
高くなってきました。

楽器としては生の音が好きなんだけど、再現を行う為には必要であると言うのも一つのきっかけではあるかもしれません。
ただし、基本は生の楽器であると言う事を念頭にそれが必要かどうかを判断して見て下さい。


◆峅晋良要なの?」
これも一番の答えとダブりますが、ただギターの音を大きくしたいと考えるのか、エレクトリックサウンドが
どう必要なのかでその必要性が変わります。

基本は無くてもOK、しかしそのサウンドが必要であれば付けていけば良いと考えています。

「無くては駄目なの?」
無くてもOKです!

ただ、いざライブなどの発表の場になると、マイクを立ててと言う事になるのですが、その場合
やはりマイクをきちんと使えるPAさんに当たるかどうかで、そこで音の品質が左右されてしまいます。
どの場所でも有る程度安定した音を聞かせたいと言うことでは、あっても良いと言えるかと思います。

でもちゃんとマイクが使える所であれば、やっぱりその方が音の再現性は高いといえますので
必ず必要かどうかは、それ次第と言えそうです。

但し、押尾コータローサウンドのようにボディをヒッティングするサウンドではやっぱり無いと出せない音が
存在するのも事実なので、どういった音楽を演奏するのかで判断すると良いかと思います。


ぁ屮僖奪轡屬肇▲ティブの違いは?」

これは本当に良く訊かれます。
少し語弊はあるのですが、全くピックアップに対して知識の無い場合は
かいつまんで説明するのに、ご説明に先立ち、先ずはギターの中に電池があるかないか
と言う事を言います。
知っている人から見れば「ばかにしてんのか?」と言われそうですが、知らない人から見れば
それでも難しいと感じるのです。
こう言うと「電池が入ってるとどうなるの?」というご質問がかえってきます。

ここでどうしてもプリアンプのお話しをしなくてはいけなくなります。
プリアンプについては次の項目でお話ししますが、先ずはかいつまんで。

ピックアップには電源の必要とせずギターから拾った音をそのままダイレクトに出力する
パッシブ型のピックアップ、それに対し一旦取得した信号を、増幅回路を用いて信号を
大きく増幅して出力をするアクティブタイプの製品があります。

それぞれにメリット、デメリットがありご自身の使い方で選ぶことが出来ます。

パッシブタイプは電池を用いず全く信号を増幅しないため取り付けや取り扱いは
簡単である反面、増幅をしないことでのデメリット詰まり雑音に弱いというデメリットが
あります。
その為にギターからのケーブルの長さを長くすると、ただでさえ小さな信号に雑音が乗りやすく
綺麗な信号が使えないと言う事にもなります。

また使用するピックアップによっては、ピックアップの中に使用しているピックアップ素子
の抵抗値によって、音がそのまま鳴らないということが起こることがあります。

それに対してアクティブタイプのピックアップでは、パッシブ型で起こる雑音に弱いというデメリットを
解消することが出来ます。
要はピックアップが拾った信号が雑音に影響される前に雑音の影響がでない信号の大きさに
増幅してからギターの外に出力することが出来ます。
その為雑音に影響されず長いケーブルを使用出来るというメリットがあります。

だったらアクティブの方が良いよね〜 っとなるのですが、そこにはデメリットもあります。
それはギターの中には、ピックアップ本体の他バッテリー(電池)や信号を増幅する増幅回路
いわゆるプリアンプを取り付けなくてはなりません。
それは少なからずギターの振動を妨げる要因にもなる物です。
さらには沢山の信号のやり取りをする、ケーブルもギターの中に配線をする必要が
ありますので、きちんと取り付けをしないとギターの中に配線がとぐろを巻いているという事例も
少なくありません。
最悪なのはケーブルなどがギターのボディに触れてしまい雑音を出してしまうこともありますので
それは一つのデメリットと言えます。

ではパッシブタイプにはメリットが無いのか?
いいえそんな事はありません。
パッシブタイプには構造がシンプルであるために配線によるトラブルの要素が少ない、
ギターの中に重量物を取り付ける必要が無い、煩わしい電池交換が無いと言うメリットもあります。
しかしながら最大の欠点はそのままの出力ではちゃんとした音がでない、と言う事で、ギターの外側に
増幅回路いわゆるプリアンプをおくことが必要になってきます。

ではここで次の質問。

ァ屮廛螢▲鵐廚辰堂拭、なんのために必要なの?」

多分多くの皆さんが感じている部分では無いかと思います。
アクティブタイプならわざわざ外部プリアンプなんて必要がありません。
では何故この様な製品が多数あるのでしょうか?
アンフィニでも来年から発売予定の超弩級のプリアンプをリリースしますが
こんな高い物なんて必要あるの?
難しそうで分け分かんないし〜

とかなり訊かれます。

パッシブタイプのメリットは上で書きましたが、欠点であるそのままではちゃんとした音が出ない
と言う部分が重要で、ピックアップにはそれぞれ特性があります。
その特性は音量であったり、抵抗値(インピーダンス)であったりと様々な要素があります。

アクティブタイプの製品では外部プリアンプで行っていることを出来るだけコンパクトに
まとめ上げてシンプルに増幅だけをする物から、トーンコントロールなどの調整機能を
持たせたものなど様々な物がありますのでアクティブを選べば基本的には必要がありません。

でもこれだけ多くの製品があるのはやはりその音のためと言う事ですね。

アクティブタイプではそれぞれ専用設計のピックアップ本体と、プリアンプを組み合わせることで
一つの製品として成り立ちますが、その欠点としては基本的に決まった組み合わせでしか無いと言うこと。

言い換えればその決まったキャラクターがサウンドになると言う事になります。
そしてそのキャラクターは将来的にも原則として変えることは出来ません。
原則的にと言うのは伝記知識がある方であれば改造などで組み合わせを変えることも出来ますが
手間と暇とお金がかかります。

それに対して外部プリアンプを使用する場合は、多少の相性は出ますが、自由に組み合わせを変えて
サウンドを変化させることも出来ると言う事です。

言い換えれば予算によってどんどんとアップグレードしていくことがたやすいと言う事
そこには改造も基本的に必要なく、ステージやジャンルによってそのサウンドを変えると言うことも出来ます。

でもノイズの問題は?
はい、ここは一番大きな要素ではありますが、5m以下の長さぐらいであれば、もちろん変化はありますが
使用するシールドなどのケーブルによってある程度防ぐことが出来るので、そのデメリットよりも
サウンド面でのメリットがあると考えています。

ちょっと前置きが長くなりましたね。

ではプリアンプって何?なんのために必要なの?

プリアンプはピックアップが拾った不安定な信号を整えて、その信号をミキサー等のオーディオ装置で
扱えるように信号を増幅する装置です。

この機能はアクティブタイプと同じ働きをしますが、最大のメリットはその大きさ故に
内蔵型では使えない高音質のパーツを使用することが出来ると言う点です。

さらにはその音を調整する機能を付加することで、ピックアップから出力された音を
聞きやすい音質、音色に調整してあげることが出来る様になります。

もちろんギター内蔵のアクティブタイプのピックアップでもそれらは出来るのですが
やはり調整の幅と、音の質が格段に違います。

そういった部分から、とにかく取り扱いが簡単で気軽に使えるピックアップでは
アクティブタイプが使いやすく、少し気を遣い面倒ですがサウンドの作りやすさと
そのクオリティーを考えるとパッシブ型が使いやすいと言えます。

そしてピックアップの信号の形態からパッシブ型のピックアップには「必ず」
プリアンプが必要であると言うことが言えます。
特にピエゾ素子を使用したピックアップは、インピーダンスいわゆる抵抗値が高く
インピーダンスの低い機器に接続をすると音そのものが変化をしてしまい、本来の
音が出ないという欠点を持ちます。
もちろん無くても音そのものは出ます。
しかしただ出るだけです。
プリアンプはこのインピーダンスを変換、修正し音を整えるためには絶対に無くては
いけない物です。

そしてもう一つの使い方としてはアクティブタイプのピックアップに、外部プリアンプ
と言う方法。

ここは少しだけ注意点があります。
それは使用するプリアンプの使用出来る範囲が、パッシブピックアップだけでは無く
増幅された信号にも対応が出来るかどうか。
単純に使うだけならどの製品も使えます、ただ使えると言うことと、良い音がすると言うことは
別の話で、対応が出来るかどうかが重要です。

これは少し複雑は部分がありますのでまた別の機会でお話ししましょう。


Α崟犬硫擦辰峠个覆い痢」

そしてこれは永遠の課題です。
ピックアップが嫌いな方の意見には必ずこの言葉が出てきます。

マイクロフォン以外の全てのピックアップはギターの「振動」を電気信号に変換し
オーディオ信号として取り出します。
その為本来の空気による振動、伝達を無視した信号ですので、どんなに頑張っても
「生の音は出ません」。

でもピックアップを開発する人たちは出来るだけ生のニュアンスを出そうと日々開発を
していますが、生の音が本当必要かと考えたときに、そのステージを想像してみて下さい。

自宅や狭い空間でギターのサウンドがそのまま聞こえる場所であればピックアップそのものは
全く必要が無いと言うことが出来ます。

では何故、ピックアップが存在するか? 生の音が出ないのが分かってて使用するか?
最も難しい疑問です。

疑問を呈する多くの方は特に「ナチュラル」と言う表現に対し嫌悪を抱くことが多いです、
ナチュラル=生の音というとらえ方がやはり根幹になっているからだと思います。

当然ですね。

やはり生の音がそのまま大きくなればそれに越したことはありません。
でも上に述べたように主となる信号の形態が違いますから絶対に生の音が出ることは
あり得ないです。

では何故ナチュラルという表現を使うのか?
少し考え方を変えてみて下さい。

生100%を基本にするとどんなピックアップも許せなくなります。
ピックアップが目指す物は、その楽器のニュアンス、雰囲気、空気感等々
そのものでは無くその特長を生かす事を主体としています。

ナチュラルと言われる物の多くは例えばサウンドバランス、ギターの生の状態が持つ
例えば低域よりのバランス、高域よりのバランス、膨らみのあるバランス、硬いバランス
ふんわりとしたバランス、近々したバランス。

そういった固有の特長を出来るだけ崩さずバランスさせて取り出すことが出来る物を指して
いると考えています。

生のサウンドを求めるとマイクロフォン以外では再現性がありませんので、その部分を
ほんの少し理解していただくとピックアップに対する考え方が少しだけ変わってきて
貰えるのでは無いかと思います。

もちろんピックアップによってはとっても支配力の強い物もあります、どんなギターに付けても
安定はするが同じ傾向の音がする物、ギターの個性や欠点もそのまま出してしまう物など様々です

大別すると、サドルの下に取り付けるインブリッジピエゾは、支配力が強く
弦の振動をダイレクトにエネルギーとして出力をしますのでメーカーごとの色が強く出やすい傾向になりますね。
またその構造によってギターボディの鳴り方を表現する物もあり、そういったタイプもまたナチュラル系に分類
されることが多いです、

マグネティックピックアップは、その構造上スティール弦の磁気信号を電気エネルギー比変換して
出力をしますので、エレキギターに近いサウンドになります。

そしてアンフィニでも主力にしているボディコンタクトピックアップは、アンフィニに限らずですが
最もボディの特長を出します。
生でキンキンと鳴るボディはキンキンと、ボンボンと鳴るボディはボンボンと、堅く締まったボディは
堅く締まった音を。
良くキンキンと鳴る音がする場合ほぼ100%ピックアップのせいにされてしまうことが多いのですが
そういった場合はギターの生のサウンドがキンキンと鳴りやすいことが殆どです。
逆に膨らむようになるボディではやはりピックアップの音も膨らみます。
ただこれは限界はありますが取りつけの位置などで若干の補正が可能です。
しかし大きく補正をしてしまうとギターの持つボディ特性から離れた音にもなってしまう
事がありますのでとても難しい部分です。

結構な確率でボディの音と違う音を求められることもあります。
それはそれで可能ですが、生の音を求めながらも相反するご希望が出ることもあるのが
ピックアップの面白く難しい部分でもあります。

欠点としてはピエゾ素子の共振周波数の特性からどうしても重低域の再現性に劣りますので
アンフィニを始め多くの場合はその重低音を補うためにマグネティックピックアップとの
デュアルシステムを構築することが多くあります。

うまくセッティングすれば最も生のボディなりに近いサウンドが得られると言うメリットもありますので
上手く選んで自分の必要なサウンドに対して適したピックアップを選んでいただければと思います。

かなりの長文になりましたが、お付き合いいただき有り難うございます。
でもまだまだ書き切れませんでした。
文章も思いつくまま書きましたので分かりにくかったらごめんなさい。
でもなんか、考え方のきっかけになってくれればと思いますので、
また新たなご質問やお話しを伺って、続きを書いていきたいと思います。

生音の再現、これもまた一つの夢だなぁ〜

頑張ろう!




 
| 雑学編 | 23:38 | - | trackbacks(0) |
電源って大事!
昨日は定休日と言う事でいろいろと動いておりました!
R-Zeroの製品版の製造も佳境に入っております。
モニター予約のお客様には出来るだけ早くご使用いただける様頑張っております。
もう少しお待ち下さいね。

今日は少し専門的なお話し、電源について。

 さて今回、R-Zeroの開発に伴い、電源には非常に拘りました。
多くのACアダプターで使用されているトランスには一般的なEIカットコア
トランスが多く使用されています。
しかしこのトランスにはノイズを発生するという大きな問題が有る場合が
多く、リーケージフラックスによるノイズの発生、漏洩磁束の大きさ、発熱量、などなど、音に関して問題が出ることが多くあります。

特にエフェクターパネルなどへの設置ではそのトランスが入ったアダプターを機器のすぐ近くに固定してしまいがちです。
これではどんなに良い音がするアンプやエフェクターでもトランスから発生するノイズの影響を受けてしまいます。

可能であれば出来るだけ遠くにACアダプターを離して設置することでノイズを低減することが出来ますが多くの場合可搬性や見た目重視という事も有るためか同じパネル無いに配置されている光景をよく見ます。

またEIカットコアのトランスは容量を上げようとすると大きくなりがちで重く、また振動によるうなりや、発熱様々な欠点が顔を覗かせます。
ただ価格が安いというのは魅力でそれほど音質に拘らない場合では最もポピュラーな電源トランスとして多用されています。

それに対して高級オーディオアンプなどではトロイダルトランスというドーナツの様なリング状のコアに隙間無くコイルを巻いていくと言う構造のトランスを多く用います。

特に海外製オーディオ機器では多く使用されています。

このトランスの特徴は非常に少ないリーケージフラックスと効率性がありますが如何せん生産性に劣り、大型化してしまうため小型の製品では使用しにくくかつ価格が非常に高価であると言うことが有ります。

そこでトロイダルトランスの利点と欠点を改良したトランスとしてRコアトランスというトランスがあります。

Rコアトランスはトロイダルトランスの特徴である低リーケージフラックスをそのままに生産性、と安全規格への対応を行いやすくして、さらに振動によるうなり、漏洩磁束の小ささなど非常の多くのメリットと共に供給能力の高さに優れているため、小型化がしやすいという大きなメリットがあります。

特に高周波ノイズの影響を受けやすいハイインピーダンス回路には最適であることから、今回R-ZeroではこのRコアトランスを採用し、特注で複数回路への独立供給を行うように仕様を決めています。

そのおかげで非常にノイズの少ない電源で駆動したオペアンプは恐ろしいくらいにクリーンサウンドで信号を増幅しピックアップのサウンドをそのままに自然に駆動することが出来ます。

R-Zeroの音の要、それは電源トランスであるとも言えます。
妥協の無いサウンド、それを支える電源トランスに今回は拘ってみました。

それと同時に不自然に発生するノイズを可能な限り取り去ると言う事に貪欲なまでに取り組みました。
電源回路の配置、パターン全てに拘っています。
今回基板の大きさを決めた部分も全ては音のため、特にノイズの影響を最小限に
するためパターンには細心の工夫をしています。

特にアンフィニがパッシブピックアップに拘る理由もノイズというキーワードにあります。
ピックアップについてはまた次回にお話ししたいと思います。

今回は興味の無い人にはちんぷんかんぷんな話かもしれません。
出来るだけかみ砕いてみましたがご理解いただけたでしょうか?
でも拘ってるぞと言う事だけは分かっていただけたかな? と思います。







| 雑学編 | 00:23 | - | trackbacks(0) |

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